密乗院。彦江村里正の嶋根主計が開基、西新井組中川通四箇領八十八箇所
密乗院の概要
真言宗豊山派寺院の密乗院は、狩場山と号します。密乗院は、彦江村里正の嶋根主計(寛永5年1628年卒)が開基となり創建したといいます。西新井組中川通四箇領八十八箇所41番です。
山号 | 狩場山 |
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院号 | 密乗院 |
寺号 | - |
本尊 | 阿弥陀如来像 |
住所 | 三郷市彦江1-207-1 |
宗派 | 真言宗豊山派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
密乗院の縁起
密乗院は、彦江村里正の嶋根主計(寛永5年1628年卒)が開基となり創建したといいます。
新編武蔵風土記稿による密乗院の縁起
(彦江村)密乗院
新義真言宗、彦成村圓明院門徒、本尊弥陀、開基は里正京助が祖先嶋根主計なり、主計は天正二年川野村農民三右衛門が家より分家せしものなりと云、寛永五年九月十五日死す、法名善心。(新編武蔵風土記稿より)
埼玉県・三郷市掲示による密乗院の縁起
密乗院は、真言宗豊山派の寺で、山号を狩場山といい、本尊は阿弥陀如来である。
当寺の開基は、寛永五年(一六二八)卒去した嶋根主計といわれている。
また、この寺には、寺宝として狩場大師の掛軸がある。この狩場大師とは、吉野山より単身高野山に向われた弘法大師が、途中で白黒二匹の犬を連れた狩人に会い道を訪ねると、「和尚の目指す高野の山はこの南、紀の国に入った所にある。その平原は、自ら聖地となっている。私は開創のお助けをしよう。まずこの二匹の犬を案内に立たせよう」と、犬を残して姿を消したという伝説上の人である。別名を狩場明神とも言われている。山号の狩場山は、この伝説から付けられたものという。
毎年七月二十一日には狩場大師の行事として、家内安全、子孫長久、五穀豊穣を祈願して、護摩修行が行われている。
また薬師如来を祀る薬師堂では、毎年四月八日に諸願成就の護摩修行が行われている。(埼玉県・三郷市掲示より)
密乗院の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿