密蔵院。三郷市彦野にある真言宗豊山派寺院

猫の足あとによる埼玉県寺社案内

密蔵院。松本城主石川伯耆守数正の家臣下館祐胤が創建

密蔵院の概要

真言宗豊山派寺院の密蔵院は、壽量山大聖寺と号します。密蔵院は、松本城主石川伯耆守数正の家臣下館祐胤が出家、石川伯耆守数正の菩提を弔う為に慶長7年(1602)創建したといいます。西新井組中川通四箇領八十八箇所47番です。

密蔵院
密蔵院の概要
山号 壽量山
院号 密蔵院
寺号 大聖寺
本尊 不動明王像
住所 三郷市彦野1-25
宗派 真言宗豊山派
葬儀・墓地 -
備考 -



密蔵院の縁起

密蔵院は、松本城主石川伯耆守数正の家臣下館祐胤が出家、石川伯耆守数正の菩提を弔う為に慶長7年(1602)創建したといいます。

新編武蔵風土記稿による密蔵院の縁起

(彦野村)密蔵院
新義真言宗、彦成村圓明院末、壽量山と號す、本尊不動。(新編武蔵風土記稿より)

境内石碑による密蔵院の縁起

當山之由来
當山盤壽量山密蔵院大聖寺と号し、慶長七年春、彼の創建にして信州松本城拾万石初代石川伯耆守数正公の菩提寺として、家臣団之内下館祐胤(すけつぐ)この縄張に依り、敷地貮反五畝貮拾壱歩の境内に七間四面之本堂を建立し、初代の住職に祐胤出家して名を祐胤(ゆうえん)と改め第一世の住職となる。
本尊は不動明王立像総丈貮尺八寸、康保元年西暦九六五年、京都叡山延暦寺に於て、良源歳貮拾七才の時、此れを作ると云う墨痕が残されている。後に此の良源と云う僧は元三大師、又の僧位に慈慧大師となられた高僧の御作で佛像の台座に書残されて居る
檀家も密蔵院の縁起を知り、私し達は今改めて祖先を敬仰し、且永遠に前の功績を讃美し、今日隆盛となりました。私し達現世の人々が、毎日豊に平和な人生としての有難い生活を過ごさせて戴いていますのも偏へに各祖先の霊位の斎してくれました賜でございます。各先祖様に対しとかく忘却勝でありました不明を謝し改めて、敬仰、尊崇し、此の聖地を整理し墓地管理之檀家一同にて、記念事業として、此こに記念碑を建立す。(境内石碑より)


密蔵院の周辺図


参考資料

  • 新編武蔵風土記稿