本郷鷲神社。北葛飾郡杉戸町本郷の神社

猫の足あとによる埼玉県寺社案内

本郷鷲神社。小渕鷺神社と本郷鷲神社との一宮二社の形態

本郷鷲神社の概要

本郷鷲神社は、北葛飾郡杉戸町本郷にある神社です。本郷鷲神社は、春日部市の小渕鷺神社と、本郷鷲神社との二間社で、拝殿は中央を板壁で仕切り、向かって左が春日部市の小渕鷺神社、右が本郷鷲神社となっていいます。本郷鷲神社の創建年代等は不詳ながら、江戸期には本郷村の鎮守として祀られ、少なくとも嘉永6年(1853)には、一宮二社の形態になっていたといいます。

本郷鷲神社
本郷鷲神社の概要
社号 鷲神社
祭神 -
相殿 -
境内社 -
祭日 例祭「せいれい」10月
住所 北葛飾郡杉戸町本郷1810
備考 -



本郷鷲神社の由緒

本郷鷲神社は、春日部市の小渕鷺神社と、本郷鷲神社との二間社で、拝殿は中央を板壁で仕切り、向かって左が春日部市の小渕鷺神社、右が本郷鷲神社となっていいます。本郷鷲神社の創建年代等は不詳ながら、江戸期には本郷村の鎮守として祀られ、少なくとも嘉永6年(1853)には、一宮二社の形態になっていたといいます。

新編武蔵風土記稿による本郷鷲神社の由緒

(葛飾郡本郷村)
鷲明神社
村の鎮守なり、別當嶽之坊小淵村不動院の配下、開山權大僧都龍大元和四年十二月十二日化す、此頃は開山の名を以て龍大坊と唱へしが、第三世より三鳩院と改め、其後又今の如く嶽之坊と改むと云、本尊不動。(新編武蔵風土記稿より)

「埼玉の神社」による本郷鷲神社の由緒

鷲神社<杉戸町本郷一八一〇(本郷字堤耕地)>
当地は杉戸町の飛び地で周りを春日部市に囲まれている。また、当社の本殿は二間社で、拝殿は中央を板壁で仕切り、向かって右が杉戸町本郷の鷲神社、左が春日部市古淵の鷺神社となっている珍しい神社である。
『風土記稿』の本郷村の項に「鷲明神社 村の鎮守なり、別当嶽之坊古淵村不動院の配下」とあるのが当社である。一方、鷺神社は『明細帳』に「維新前ニ百余権現ト称シ」とあり、『風土記稿』古淵村の項に「百余尊権現社 村の鎮守なり、祭神詳ならず、別当宮本院、本山修験、村内不動院配下」とある社である。この二社が今日見られるような形態となったのはいつごろか不明であるが、氏子年番所蔵の記録、嘉永六年(一八五三)六月二十五日の『鷲大明神・百余尊・両鎮守御神酒代覚』に「弐百文法楽代三嶋院(嶽ノ坊の別称)。弐百文法楽代宮本院」と、両社の別当二院が併記してあり、この時期には既に一宮二社方式とでも呼べる形式をとっていいたことが知られる。
一社を板壁により仕切る不自然さから生じたと思われる口碑に「昔古淵と本郷が喧嘩して、社前中央を掘り返し炭を埋めて神社を二つにした」とあるが、戦後まで当社氏子区域である裏本郷の一部と、春日部市古淵の一部では祝儀・不祝儀の交際があり、何かの理由により二村共同で一社を造営したと考えたい。(「埼玉の神社」より)


本郷鷲神社の周辺図