青山愛宕太神社。鉱山採掘に関わる火の神
青山愛宕太神社の概要
青山愛宕太神社は、比企郡小川町青山にある神社です。青山愛宕太神社の創建年代等は不詳ながら、当社地の裏山は「鉄穴」を意味する「神名」と呼ばれていることから、鉱山採掘に関わる火の神として祀られたのではないかといいます。明治維新後、青山氷川神社に合祀されています。
社号 | 愛宕太神社 |
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祭神 | - |
相殿 | - |
境内社 | - |
祭日 | 例大祭10月15日前後の日曜日 |
住所 | 比企郡小川町青山 |
備考 | - |
青山愛宕太神社の由緒
青山愛宕太神社の創建年代等は不詳ながら、当社地の裏山は「鉄穴」を意味する「神名」と呼ばれていることから、鉱山採掘に関わる火の神として祀られたのではないかといいます。明治維新後、青山氷川神社に合祀されています。
新編武蔵風土記稿による青山愛宕太神社の由緒
(青山村)
該当記載なし(新編武蔵風土記稿より)
「埼玉の神社」による青山愛宕太神社の由緒
氷川神社<小川町青山一三一二(青山字根木)>
地名の青山は、鉄を産する地から名付けられたとする説がある。『地誌青山村』には「鉱山 村ノ南方鉱山、往古何年頃ナリシカ採掘セシコトアリシモ中絶シアリシガ維新ノ後更ニ採掘ヲ試ミタレトモ十分ノ結果ニ至ラズ中途ニシテ廃絶ス今ハ只試掘痕ノ存スルノミ」と載る。また、地内には、鍛冶の神として崇められた愛宕神社(当社に合祀)がかつてあり、その裏山を「神名」という。神名は、俗に「鉄穴」であるということから、やはり採掘とかかわりがある。当地一帯は、外秩父山地を抖擻した修験者が活躍している。各地の鉱山が、山間の知識を十分に蓄積した修験者により発見されていることから、当地の鉱山も在地修験とかかわりがあったことと考えられる。
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各地域の鎮守に対する信仰も厚く、沼ノ入の愛宕神社は、火の神・火防の神として崇敬されている。現在はほかに家内安全・商売繁昌や合格祈願等も行う。大祭は十月十五日の前後の日曜日で、福引やカラオケ大会を催してにぎやかな祭りである。(「埼玉の神社」より)
青山愛宕太神社の周辺図
参考資料
- 「新編武蔵風土記稿」
- 「埼玉の神社」(埼玉県神社庁)