白鍬塚山古墳。さいたま市桜区白鍬にある旧跡・名所
白鍬塚山古墳の概要
白鍬塚山古墳は、さいたま市桜区白鍬にある名所旧跡です。白鍬塚山古墳は、古墳時代後期に造立された20基以上あった大久保古墳群の一つで、現在は直径15m高さ3mの塚が残されています。昭和63年の調査により出土した埴輪から5世紀後半の造立と考えられています。
旧跡・名所名 | 白鍬塚山古墳 |
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みどころ | さいたま市指定史跡 |
入場時間 | - |
入場料 | 不可 |
住所 | さいたま市桜区白鍬 |
備考 | 私有地 |
白鍬塚山古墳の縁起
白鍬塚山古墳は、古墳時代後期に造立された20基以上あった大久保古墳群の一つで、現在は直径15m高さ3mの塚が残されています。昭和63年の調査により出土した埴輪から5世紀後半の造立と考えられています。
さいたま市掲示による白鍬塚山古墳について
白鍬塚山古墳
白鍬地区の鴨川沿いの地域には、かつて多くの古墳があり、現在も四基の古墳が残っている。白鍬塚山古墳はこのうちの一基で、墳丘は大きく削られてしまっているが、現在残されている部分は径十五メートル、高さ約三メートルである。昭和六十三年に古墳西側の部分で発掘調査が実施され、最大幅九メートルに及ぶ古墳の周堀の一部が確認された。その結果をもとに墳丘の規模を復元すると径三〇メートル以上となることが判明した。
この調査の際に、周堀の中から多くの埴輪が出土した。それらの埴輪は五世紀後半の特徴を持つころから、古墳の築造もこの時期と考えられる。また、西側の小古墳からは小型の銅鏡も出土している。
五世紀後半の築造時期は、県南部ではかなり早い段階である。荒川下流域における古墳文化の成立過程を解明する上で、白鍬塚山古墳は欠くことのできないものである。(矢作知英・浦和市教育委員会掲示より)
白鍬塚山古墳の周辺図
参考資料
- 「新編武蔵風土記稿」