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普門院。さいたま市大宮区大成町にある曹洞宗寺院

普門院の概要

曹洞宗寺院の普門院は、大成山と号します。普門院は、月江正文和尚(寛正4年1463年寂)が応永33年(1426)に武蔵一の宮氷川神社で祈願していたところ、領主金子駿河守(法名幼公庵壽居士、永享7年寂)の寄進を受け、金子駿河守居館を大成山普門院と号して開山、慶安年間(1648-1651)には徳川家光より寺領10石の御朱印状を拝領したといいます。月江正文和尚は当寺の他、尾張国の楞厳寺・上野国の雙林寺を開山した名僧だといいます。

普門院
普門院の概要
山号 大成山
院号 普門院
寺号 -
住所 さいたま市大宮区大成町2-402
宗派 曹洞宗
葬儀・墓地 -
備考 普門院幼稚園



普門院の縁起

普門院は、月江正文和尚(寛正4年1463年寂)が応永33年(1426)に武蔵一の宮氷川神社で祈願していたところ、領主金子駿河守(法名幼公庵壽居士、永享7年寂)の寄進を受け、金子駿河守居館を大成山普門院と号して開山、慶安年間(1648-1651)には徳川家光より寺領10石の御朱印状を拝領したといいます。月江正文和尚は当寺の他、尾張国の楞厳寺・上野国の雙林寺を開山した名僧だといいます。

新編武蔵風土記稿による普門院の縁起

(大成村)普門院
慶安年中寺領十石の御朱印を附せらる、曹洞宗、上野國白井村雙林寺末、大成山と號す、本尊正観音を安ず、惠心僧都の作なりと云、開山は月江和尚にて、應永三十三年の起立といへり、【本朝高僧傳】云、釋正文月江と號す、嘗て尾の楞と武の普門とを開て第一世となり、寛正四年正月二十二日楞厳寺に於て逝すと、按ずるに岩松氏所蔵應安二年の文書に、足立郡大窪郷云々、普門寺と載たり、是當寺のことにや、されど其年代を推ば、當寺起立とは齟齬せしうへ、普門を寺號とせしなれば、きはめて此寺のこととは云がたし、もしくは當寺當寺應安の頃既に草創ありしを、應永に至りて月江中興せしをもて、此時の起立として高僧傳にもしか記せしにや、又寺號のことは後世改めて院號とせしも知べからず、此餘大久保村近郷に普門と稱する寺院を聞す、彼文書の全文は下大久保村の條に出したれば見るべし、開基は金子駿河守なりと云、永享七年八月廿四日卒し、幼公庵壽居士と謚せし由寺記に載たれど、その事跡はすべて詳ならず、又當境内はかの駿河守の城跡なりともいへり、今も東北の方に、から堀なぞ殘り、住居の跡なる事知らる。
樓門。釋迦、文殊、普賢、十六羅漢を安。
鐘樓。元禄二年鑄造の鐘をかく。
白山稲荷辨天合社。雷電社。
開山月江禅師墓。文字詳ならず。
開基金子駿河守墓。是も文字漫滅して詳ならず、永享の二字わづかに讀べし。(新編武蔵風土記稿より)


普門院所蔵の文化財

  • 月江正文和尚頂相(埼玉県指定文化財)
  • イヌツゲ(天然記念物)
  • キャラ(天然記念物)
  • チリメンカエデ(天然記念物)
  • タラヨウ(天然記念物)

月江正文和尚頂相

禅宗では仏法を習得したしるしに、師から弟子へ自分の姿を描いた肖像画を与えることが鎌倉時代から行われました。寺院ではこれを年忌や儀式にかかげ師の人徳をしのび、宗風を慕ったもので、この肖像画を頂相と呼びます。
当院の開山月江正文和尚を描いたこの頂相は、素絹の画面に極彩色で描かれ、顔を少し斜めにむけ、曲彔(法式の際に用いる椅子)に腰かけ右手に払子を持っています。伝えによると和尚自筆の頂相といわれます。厳しい中にもゆとりのある風貌は、徳望の高い和尚の様子をいかんなく描きだしています。材質・描法・彩色などからみて室町時代中期以降の製作と推定されています。
寺誌によると和尚と普門院の開創については、次のように伝えられています。応永三十三年(一四二六)、月江正文和尚は諸国行脚の途中、武蔵一の宮氷川神社で夜を徹して祈願していました。すると一人の老翁があらわれ「和尚の道徳はなはだ堅固である。必ずや仏法の霊験があろう」と言い残し、同じころ氷川神社神主の枕元にもこの老翁があらわれ「今、社の拝殿に一人の高僧がいる。ここより西方に観音堂があるが、そこへ案内し、この地に留まるようにせよ」と言い残して消え去りました。さっそく神主は、和尚を大成村の領主金子駿河守のもとに案内しました。そこで一部始終話したところ、駿河守は大変感動し、また和尚の徳に信仰の念を厚くして、自分が住んでいる大成館を寺にして山号を大成山、寺号を普門院としたということです。
月江正文和尚は山城国の人で、尾張国の楞厳寺・上野国の雙林寺・武蔵国足立郡普門院開山となり、寛正四年(一四六三)示寂しています。
当院にはこの他、小栗忠政一族の墓、高蒔絵飾棚・チリメンカエデ・タラヨウ・イヌツゲ・キャラが、また境内地全体も大成館跡として大宮市指定文化財となっています。(大成山普門院・埼玉県教育委員会掲示より)

普門院の周辺図

参考資料
  • 「新編武蔵風土記稿」