天林山東蔵寺。中武蔵七十二薬師
東蔵寺の概要
臨済宗建長寺派寺院の東蔵寺は、天林山と号します。東蔵寺の創建年代等は不詳ながら、江戸初期当地に蔵の家という代官所があり、その代官が禅宗に帰依していたので庵室を建立、元和2年(1616)に越生正法寺四世大雪が開山としたといいます。中武蔵七十二薬師25番です。
山号 | 天林山 |
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院号 | - |
寺号 | 東蔵寺 |
本尊 | 薬師如来像 |
住所 | 坂戸市島田725 |
宗派 | 臨済宗建長寺派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
東蔵寺の縁起
東蔵寺の創建年代等は不詳ながら、江戸初期当地に蔵の家という代官所があり、その代官が禅宗に帰依していたので庵室を建立、元和2年(1616)に越生正法寺四世大雪が開山としたといいます。
新編武蔵風土記稿による東蔵寺の縁起
(島田村)
東蔵寺
禅宗、済家郡内今市村正法寺の末、天林山と號す、當寺元は天神坊と云る坊舎なりしが、何の頃か一寺となり、今の寺號に改めし由、第二世の僧を繁寂とのみ傳へて、其示寂の年月をしらず、本尊薬師を安ず、按に境内に天神社あり、當寺元天神坊と稱せしといへば、往古は天神社を守るための坊舎ならんか、一寺となりし後、社は反て纔に境内にあれど、今も村内の鎮守なり、されど其詳なることをしらず、
天神社(新編武蔵風土記稿より)
「埼玉宗教名鑑」による東蔵寺の縁起
江戸初期、この地に蔵の家という代官所があり、その代官が禅宗に帰依していたので村の中心に道場を建て、正法寺第14世丈雪和尚を招いて民衆の教化につとめたという。その代官の名は伝わらないが、西の寺に対して、東の蔵という意味で当寺の名が出来たと伝えている。(「埼玉宗教名鑑」より)
東蔵寺の周辺図
参考資料
- 「新編武蔵風土記稿」
- 「埼玉宗教名鑑」