堂山寺。旧花木山東光寺の境外墓地
堂山寺の概要
真言宗寺院の堂山寺は、かつて花木山東光寺の境外墓地だった場所で、明治4年に東光寺が廃寺となり、東光寺の不動明王を堂宇に安置、地名より堂山寺と通称されています。
山号 | - |
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院号 | - |
寺号 | 堂山寺(通称) |
本尊 | 不動明王像 |
住所 | 蕨市錦町6-5-12 |
宗派 | 真言宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
堂山寺の縁起
堂山寺は、かつて花木山東光寺の境外墓地だった場所で、明治4年に東光寺が廃寺となり、東光寺の不動明王を堂宇に安置、地名より堂山寺と通称されています。
新編武蔵風土記稿による東光寺の縁起
(蕨宿)東光寺
同末(新義真言宗蕨宿三学院末)にて、花木山と號す、本尊不動を安せり。(新編武蔵風土記稿より)
堂山寺所蔵の文化財
- 庚申塔(蕨市指定文化財)
庚申塔
堂山は、明治四年(一八七一)に廃寺となった新義真言宗花木山東光寺の外墓地が置かれていたところで、お堂の中に東光寺の本尊であった「不動明王立像」が納められています。
この庚申塔は、寛文十年(一六七〇)に造立されたもので、舟形光背に「薬師如来立像」が浮き彫りにされており、天蓋とその中央に薬師の種子「バイ」、また塔身には「逆修菩提」、基部には「東光寺」をはじめ十六人の名前が刻まれています。「逆修」という文字から、東光寺住職を中心として更庚申講を結んだ人びとが、来世の幸福を願い造立したものであることがわかります。
この庚申塔のように薬師如来を本尊としたものは、関東周辺でも非常にすくなく、良好な保存状態とあわせて大変貴重なものであります。(蕨市教育委員会掲示より)
堂山寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿