今市地蔵堂。寄居町指定文化財の木造地蔵菩薩立像
今市地蔵堂の概要
天台宗寺院の今市地蔵堂は、寶珠山高藏寺が管理する地蔵堂です。今市地蔵堂の創建年代等は不詳ながら、本尊地蔵菩薩は室町時代の作とされ、かつては6体あったものの、兵乱に際し奪われてしまい、1体のみを村民が放置されていた鷹巣村から取り戻して奉安していると伝えています。像高3.14mと大型の地蔵尊で、子育て地蔵として信仰され、寄居町指定文化財に指定されています。
山号 | 寶珠山 |
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院号 | 地福院 |
寺号 | 高藏寺 |
住所 | 寄居町今市532 |
宗派 | 天台宗 |
本尊 | 地蔵菩薩像 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | 縁日7月23日、10月23日 |
今市地蔵堂の縁起
今市地蔵堂の創建年代等は不詳ながら、本尊地蔵菩薩は室町時代の作とされ、かつては6体あったものの、兵乱に際し奪われてしまい、1体のみを村民が放置されていた鷹巣村から取り戻して奉安していると伝えています。
新編武蔵風土記稿による今市地蔵堂の縁起
(男衾郡今市村)
地蔵堂
高蔵寺の持なり、地蔵は長一尺二寸、聖徳太子の作りたまふ所にて、六大御前の守護佛と云傳ふ、元六體ありしに兵亂の世に盗人奪去しが、偶此一體は鷹巣村へ捨置しを、村民拾ひ得てこゝに安ず、今其地を字して、地蔵久保と云、(新編武蔵風土記稿より)
今市地蔵堂所蔵の文化財
- 木造地蔵菩薩立像(町指定文化財)
木造地蔵菩薩立像
像高三・一四メートル、室町時代の作と推定され、寄木造で玉眼を施してあります。
頭の部分がなめらかに仕上げられていますが、これは、地蔵菩薩像に特有のもので、「円頂」という形状です。
木造の地蔵菩薩像の中でも、これほど大型の物は非常に珍しく、県内でもあまり例がありません。
また、現在は、子育て地蔵として厚い信仰を受けており、遠方からの参拝者も数多くみられます。(寄居町教育委員会掲示より)
今市地蔵堂の周辺図