常楽山長福寺。行田市持田にある真言宗豊山派寺院
長福寺の概要
真言宗豊山派寺院の長福寺は、常楽山と号します。長福寺は、僧祐慶(寛永3年寂)が創建したといいますが、当寺本尊の阿弥陀如来座像に「正慶元年(1332)正月2日」「武州騎西郡糯田郷六角堂阿弥陀像一姫」と墨書されており、室町時代初期の創建を推測させます。。
山号 | 常楽山 |
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院号 | - |
寺号 | 長福寺 |
本尊 | 木造阿弥陀如来坐像 |
住所 | 行田市持田5967 |
宗派 | 真言宗豊山派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
長福寺の縁起
長福寺は、僧祐慶(寛永3年寂)が創建したといいますが、当寺本尊の阿弥陀如来座像に「正慶元年(1332)正月2日」「武州騎西郡糯田郷六角堂阿弥陀像一姫」と墨書されており、室町時代初期の創建を推測させます。
新編武蔵風土記稿による長福寺の縁起
新義真言宗、那賀郡小平村成身院末。常楽山と号す。開山祐慶、寛永3年2月21日寂す。本尊不動を安置す。(新編武蔵風土記稿より)
長福寺所蔵の文化財
- 木造阿弥陀如来坐像(埼玉県指定有形文化財)
木造阿弥陀如来坐像
阿弥陀如来は、「無量寿如来」・「無量光如来」などの別名を持ちますが、「アミダ」はサンスクリット語で「無量」の意味であり、無限の慈悲の光で人間の極楽往生を助ける仏です。西方の極楽浄土に住み、念仏を唱えるものを極楽に導きます。
本像は、檜材の寄木造で、眼は玉眼(ぎょくがん)、肉身部は金泥彩、衣部は漆箔(しっぱく)仕上げです。やや面長で張りのある顔立ちや、彫込の深い衣文表現などには運慶様の造形感覚が感じられますが、薄く造られた肉髻部(にっけいぶ)や角張った体躯等には、鎌倉時代盛期の中央仏師とは異なる時代性や地方性が表れています。像低膝裏に正慶元年(1332)から翌年にかけて唯信が造り、武州騎西郡糯田郷六角堂に奉納した旨の墨書銘があります。唯信は、親鸞上人の弟子、性信上人の門弟で、龍蔵寺(加須市)の阿弥陀如来立像(県指定)を勧進、立造した人物です。(行田市ホームページより)
長福寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿