盛徳寺。大同年間創建の古刹

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埼玉盛徳寺。大同年間創建の古刹

盛徳寺の概要

真言宗智山派寺院の盛徳寺は、埼玉山若王院と号します。盛徳寺は、大同年間(806-810)に創建したと伝えられる埼玉県屈指の古刹寺院です。保元2年(1157)に小松内府の心願により再建、その後しばしば兵火にあい、天文年間(1532-1555)に再々建、現本堂は最近になって再建されました。境内には、大同年間の創建を裏付ける多数の礎石が残されており、行田市指定文化財となっています。

盛徳寺
盛徳寺の概要
山号 埼玉山
院号 若王院
寺号 盛徳寺
本尊 薬師如来像
住所 行田市埼玉1118
宗派 真言宗智山派
葬儀・墓地 -
備考 -



盛徳寺の縁起

盛徳寺は、大同年間(806-810)に創建したと伝えられる埼玉県屈指の古刹です。保元2年(1157)に小松内府の心願により再建、その後しばしば兵火にあい、天文年間(1532-1555)に再々建、現本堂は最近になって再建されました。境内には、大同年間の創建を裏付ける多数の礎石が残されており、行田市指定文化財となっています。

新編武蔵風土記稿による盛徳寺の縁起

盛徳寺
新義真言宗、長野村長久寺の末、埼玉山若王院と号す。本尊薬師、当時は大同年中の草創にして、中興開山慶善、天文11年寂せりと。大同の開山と云は証とすべきことなし。されど境内礎の旧きもの残り、且境内を穿てばたまたま古瓦を得る類、旧よりの寺院なることは知らる。
薬師堂
観音堂(新編武蔵風土記稿より)

境内掲示による盛徳寺の縁起

盛徳寺
盛徳寺は、埼玉山若王院盛徳寺と称し、本尊は薬師如来である。
縁起によれば、大同年間(806-810)の創建と伝えられ、保元2年(1157)に小松内府の心願により再建された。その後しばしば兵火にあい、天文年間(1532-1555)に再建されたものが最近まで残されていたが、老朽化したので現在の本堂を建立したのである。
境内には、円形の造り出しをもった奈良時代特有の礎石が数個現存しているが、当時の原位置とは異なっている。また、寺内には古瓦が多数残されているが、奈良時代末から平安時代初期頃のものはわずかで、ほとんどが平安時代中期から末期のものである。これまでの調査では礎石・瓦などから寺の縁起にいう大同年間創建を裏付けるものといわれている。
本寺は埼玉県名発祥寺院で、県内でも最古の寺と思われ、この周辺には万葉集でよまれた小埼沼や埼玉古墳群があり、往時この地方の中心地であったことを思わせるものがある。(境内掲示より)


盛徳寺所蔵の文化財

  • 旧盛徳寺礎石(市指定文化財)

旧盛徳寺礎

造り出しのある礎石群で二十五基が現存しています。
盛徳寺は、奈良時代大同年間創建と伝えられる市内最古の寺院ですが、これ程に整った、多数の礎石が見られる例は県内でも珍しいものです。(行田市教育委員会掲示より)


盛徳寺の周辺図


参考資料

  • 新編武蔵風土記稿