栗原山勝音寺。武蔵野三十三観音霊場、高麗三十三ヶ所霊場
勝音寺の概要
臨済宗建長寺派寺院の勝音寺は、栗原山と号します。建長寺73世佛印大光禅師による開山と伝えられます。慶安年中に観音堂領として5石の朱印状を拝領しています。武蔵野三十三観音霊場27番、高麗三十三ヶ所霊場30番です。
山号 | 栗原山 |
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院号 | - |
寺号 | 勝音寺 |
本尊 | 阿弥陀如来像 |
住所 | 日高市栗坪184 |
宗派 | 臨済宗建長寺派 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | 武蔵野三十三観音霊場27番、高麗三十三ヶ所霊場30番 |
勝音寺の縁起
勝音寺は、建長寺73世佛印大光禅師(応永24年1417年寂)による開山と伝えられます。慶安年中に観音堂領として5石の朱印状を拝領しています。
新編武蔵風土記稿による勝音寺の縁起
勝音寺
栗原山と号す。臨済宗、相州鎌倉建長寺末。慶安年中観音堂領5石の御朱印を賜ふ。開山は建長寺73世佛印大光禅師、久庵僧可應永24乙酉正月26日寂す。時に年78、禅師は上杉兵庫頭憲政が男なり。父の命によりて入唐し、在唐10年ののち帰朝す。東国無双の智識といふ。本尊は弥陀を安置す。末刹2ヶ寺あり。
寺寶。
大般若経一部。康安・貞冶・応安等の奥書あり。其文に下野国佐野庄之住人、一巻百体、観音載法一、字楞巌呪一、及金剛経一巻、心経七巻読誦、諸願供養書比丘昌地、大檀那浄心禅尼一人とあり。全部の内七十巻を失ひたれば後人之を補写と。
観音堂。千手観音、脇士不動毘沙門を安ず。共に定朝の作。観音は坐像にて長1尺7寸余、脇士は立像にて各長1尺2寸余。再興は延文5庚子念4月、佛師周防法橋明尊なりと。其後享保年間修補を加ふと云。
鐘楼。正徳元年鋳造の鐘を懸たり。(新編武蔵風土記稿より)
勝音寺所蔵の文化財
- 勝音寺大般若経600帖(日高市指定文化財)
- 木造千手観音坐像及び両脇侍立像3躯(日高市指定文化財)
勝音寺の周辺図