上小見野氷川神社。旧小見野郷の鎮守
上小見野氷川神社の概要
上小見野氷川神社は、比企郡川島町上小見野にある神社です。上小見野氷川神社の創建年代等は不詳ながら、上小見野村が小見野郷から分村する前に武蔵国一の宮氷川神社を勧請して祀られてきたといいます。小見野郷が分村されて以降は上小見野村・梅ノ木・虫塚三村の鎮守として祀られてきました。
社号 | 氷川神社 |
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祭神 | 素戔嗚尊 |
相殿 | - |
境内社 | 稲荷・八幡合殿社、厳島社 |
祭日 | 祈年祭2月18日、春祭り4月18日、フセギ7月15日、夏祭り8月18日、新嘗祭12月18日 |
住所 | 比企郡川島町上小見野320 |
備考 | - |
上小見野氷川神社の由緒
上小見野氷川神社の創建年代等は不詳ながら、上小見野村が小見野郷から分村する前に武蔵国一の宮氷川神社を勧請して祀られてきたといいます。小見野郷が分村されて以降は上小見野村・梅ノ木・虫塚三村の鎮守として祀られてきました。
新編武蔵風土記稿による上小見野氷川神社の由緒
(上小見野村)
氷川社
當村及梅ノ木・虫塚三村の鎮守なり、下小見之村法鈴寺持、(新編武蔵風土記稿より)
「埼玉の神社」による上小見野氷川神社の由緒
氷川神社<川島町上小見野三二〇(上小見野字家附二番町)>
当地「上小見野」は、下小見野と共に古くから「小小見野郷」の本村というべき地にある。また、この二村のほかに隣村の加胡・松永・谷中・梅ノ木・虫塚・一本木・鳥羽井・鳥羽井新田の八か村を併せて俗に「小見野十か村」と呼ぶ。これがかつての小見野郷の郷域である。
当社は、武蔵国一の宮氷川神社から小見野郷の本村に勧請され、郷の総鎮守として崇敬を受けた。しかし『風土記稿』上小見野村の項に「氷川社 当村及び梅ノ木・虫塚三村の鎮守」と記されるように、江戸後期には既に三か村の鎮守となっていた。往時の神社運営には、名主を務めた上小見野の長谷部家、梅ノ木の堤家・岩淵家らが当たったものと思われる。
享保元年(一七一六)九月、町田氏により当社に金幣が奉納されている。ただし、この町田氏の在所については明らかではない。
別当は隣村の下小見野にある真言宗明光山法鈴寺で、同寺は入間郡越生郷松渓山法恩寺の末寺である。延享三年(一七四六)の本殿再建の際、これを喜んだ法恩寺二十四世貞範が、聖武天皇と光明皇后の御宸筆なる経文を当社に法鈴寺の教慧を通じて奉納したと伝えている。
なお、嘉永二年(一八四九)に「氷川大明神」の扁額が当社に奉納されているが、この揮毫は一の宮氷川神社神主「角井家」によるものである。(「埼玉の神社」より)
上小見野氷川神社の周辺図
参考資料
- 「新編武蔵風土記稿」
- 「埼玉の神社」(埼玉県神社庁)