市ノ縄八幡神社。旧称八幡天満宮合社
市ノ縄八幡神社の概要
市ノ縄八幡神社は、鴻巣市市ノ縄にある神社です。市ノ縄八幡神社の創建年代等は不詳ながら、安養寺八幡神社と元荒川と挟んで東西に祀られ、安養寺村と市縄村とが争った伝承が残されています。江戸時代には八幡天満宮合社と称し、市縄村の鎮守として祀られてきましたが、神社整理により明治40年氷川八幡神社に合祀され、「遥拝所」として残されています。
社号 | 八幡神社 |
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祭神 | 誉田別尊 |
相殿 | - |
境内社 | - |
祭日 | - |
住所 | 鴻巣市市ノ縄、萩本屋横 |
備考 | - |
市ノ縄八幡神社の由緒
市ノ縄八幡神社の創建年代等は不詳ながら、安養寺八幡神社と元荒川と挟んで東西に祀られ、安養寺村と市縄村とが争った伝承が残されています。江戸時代には八幡天満宮合社と称し、市縄村の鎮守として祀られてきましたが、神社整理により明治40年氷川八幡神社に合祀され、「遥拝所」として残されています。
新編武蔵風土記稿による市ノ縄八幡神社の由緒
(市縄村)
八幡天満宮合社
關上寺の持、(新編武蔵風土記稿より)
「埼玉の神社」による市ノ縄八幡神社の由緒
八幡神社<鴻巣市安養寺一二六(安養寺字白幡)>
『埼玉県伝説集成』によれば、安養寺の八幡様と市ノ縄の八幡様とは元荒川と挟んで東西に祀られていて、昔この両八幡様が互いに争った。安養寺の八幡様は白旗を押し立てて攻めたのに対し、市ノ縄の八幡様は大松の枝を振りかざして立ち向かい、荒川を挟んで激戦が展開されたが、安養寺の八幡様は、市ノ縄の八幡様の大松の葉で目を刺されて負傷し、ついに敗れた。それからは、安養寺の八幡様は松の木を恨み、かつ恐れて、境内には松の木を植えなかった。一方、市ノ縄の八幡様には松の木が亭々とそびえ茂った。安養寺の八幡様の前の田を「白幡田圃」と呼ぶのは、この戦いにちなんでいると伝えられている。
氷川八幡神社<鴻巣市箕田二〇四一(箕田字九右衛門)>
明治四十年に当社が合祀した二〇社の内、仲宿-氷川社、下町-白山社、八幡田-八幡社、寺谷-八幡社、道永-八幡社、市ノ縄-八幡社の六社は今も旧地に社殿が残り、遥拝所として存続されている。 (埼玉県神社庁「埼玉の神社」より)
市ノ縄八幡神社の周辺図