前砂氷川社。鴻巣市前砂の神社

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前砂氷川社。鴻巣市前砂の神社

前砂氷川社の概要

前砂氷川社は鴻巣市前砂にある神社です。前砂氷川社の創建年代等は不詳ながら、江戸時代初期には前砂村の鎮守として祀られていたのではないかといいます。

前砂氷川社
前砂氷川社の概要
社号 氷川社
祭神 素戔嗚尊、稲田姫尊
相殿 -
境内社 天神、神明、熊野、石神、伊奈利、諏訪、厳島、門客人、神明、白山、三峰、塞神、稲荷
祭日 春祭り2月24日、例大祭7月9日、秋祭り11月23日
住所 鴻巣市前砂656
備考 -



前砂氷川社の由緒

前砂氷川社の創建年代等は不詳ながら、江戸時代初期には前砂村の鎮守として祀られていたのではないかといいます。

新編武蔵風土記稿による前砂氷川社の由緒

(前砂村)
氷川社
村の鎮守なり、寶蔵寺持、
末社。神明熊野天神合社、稲荷門客人諏訪合社(新編武蔵風土記稿より)

「埼玉の神社」による前砂氷川社の由緒

氷川社<吹上町前砂六五六(前砂字宮脇)>
当地は元荒川右岸の自然堤防上に位置する。慶長十二年(一六〇七)には「足立郡箕田内前砂村御検地水帳」(江原家文書)が作成されており、村の開発は江戸時代以前にさかのぼると思われる。
当社の創建は詳らかではないが、境内には「江原又左衛門惣氏子」と刻まれた寛文九年(一六六九)の石鳥居があり、このころ既に前砂村の鎮守であったことが知られる。恐らく、当社は村の開発と前後して当地に勧請されたと思われる。ちなみに、江原又左衛門は当村の名主を累代務めた家柄で、現在の江尻家がその後裔に当たるという。
『風土記稿』前砂村の項には「氷川社 村の鎮守なり、宝蔵院持、 末社 神明熊野天神合社 稲荷客人諏訪合社」と記されている。また、宝蔵院は、同蓄によると、真言宗箕田村(現鴻巣市)の龍珠院の末寺で、氷川山と号したという。開基・開山などは不詳であるが、当社の北一〇〇Mほどの所にあるその跡地(明治四年に廃寺)には観音堂や元禄八年(一六九五)をはじめとする法印墓石八基などがある。
当社は、明治初年に別当の宝蔵院から離れ、明治六年に村社となった。祭神は素戔嗚尊と稲田姫尊の二柱である。また、当社の祭神は、白が嫌いなので氏子内に白塗りの壁もないし、白い鶏を飼ってもいけなかったという。(埼玉県神社庁「埼玉の神社」より)


前砂氷川社の周辺図


参考資料

  • 新編武蔵風土記稿
  • 「埼玉の神社」