上赤岩香取神社。浅間社地に地内の12社を合祀
上赤岩香取神社の概要
上赤岩香取神社は、北葛飾郡松伏町上赤岩にある神社です。上赤岩香取神社は、上赤岩に鎮座していた香取社三社をはじめとする12社を、無格社浅間社の鎮座していた当地に明治44年合祀、上赤岩の鎮守としたといいます。
社号 | 香取神社 |
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祭神 | 木花開耶姫命、経津主命、他12柱 |
相殿 | - |
境内社 | 大陸神社 |
祭日 | 春祭り1月17日、浅間様6月30日 |
住所 | 北葛飾郡松伏町上赤岩1810 |
備考 | - |
上赤岩香取神社の由緒
上赤岩香取神社は、上赤岩に鎮座していた香取社三社をはじめとする12社を、無格社浅間社の鎮座していた当地に明治44年合祀、上赤岩の鎮守としたといいます。
新編武蔵風土記稿による上赤岩香取神社の由緒
(上赤岩村)
香取社三
一は無量壽院、一は等覺院、一は寶光院の持、
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香取天神合社
等覺院持、以上四社村の鎮守なり、
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神明社
持同じ
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熊野社三
一は無量壽院持、一は村民持、一は密蔵院持社地に第六天社あり
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水神社
愛宕社
以上寶光院持
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第六天社
無量壽院持
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三峯社
密蔵院持
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稲荷社
辨天社
以上村民持
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淺間社
川藤村修験大泉院持、同院に蔵する天正十六年の文書に、赤岩新宿之内と載たるは當所のことなり、
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道祖神社
石社なり、塚上に立つ、此塚を穿ては古き鐵物など出と云、村持(新編武蔵風土記稿より)
「埼玉の神社」による上赤岩香取神社の由緒
香取神社<松伏町上赤岩一五三三(上赤岩字川端)>
当社はその通称からも分かるように、元来は浅間社であったが、明治四十四年に村社であった小岩尾組の香取神社をはじめとする上赤岩地内の一二社を合併して、現社号に改めた社である。
上赤岩には古くから六つの村組があり、組ごとに鎮守を祀っていた。それらは本村上組の香取社、本村中組の愛宕社、本村下組の浅間社(当社)、寺地組の香取社、小岩尾組の香取社、岩岸組の熊野社で、ほかに小祠として神明社・第六天社・雷電社などもあった。
当時の政府による合祀制作は、その地域に根ざした信仰をも顧みることなく一律に実施される傾向にあった。この統合により、社殿は取り壊され、境内の多くは田畑となり、更に各組に伝わる古来の祭りは改廃され、衰えていく結果を招いた。現在では愛宕社が飯島家の傍らに残るのみで、多くが旧社地さえも忘れ去られようとしている。
古老の記憶を頼りに各社の旧地を挙げてみると次のようになる。本村上組の香取社は無量寺南側の地、寺地組の香取社は源光寺の東側の地、小岩尾組の香取社は阿禰陀寺北側の地、岩岸組の熊野社は地蔵堂の北東に当たる竹林の辺り、神明社は古利根川に面する神明河岸と呼ばれる地、第六天社は屋号を「大六天」という鈴木家の隣接地の畑中、雷電社が源光寺の北北東に当たる「雷電前の田」と呼ばれる水田の一画である。(「埼玉の神社」より)
上赤岩香取神社の周辺図