猫の足あとによる埼玉県寺社案内

東山神社。入間郡越生町上野の神社

東山神社の概要

東山神社は、入間郡越生町上野にある神社です。東山神社の創建年代等は不詳ながら、正平5年(1350)の創建とも伝えられ、江戸期には多門寺の境内鎮守として祀られていたといいます。明治45年当地へ遷座、西方の「西山」という地名に対して、当地が東方に当たることから、東山神社と号したといいます。越生秋の七草めぐりのナデシコです。

東山神社
東山神社の概要
社号 東山神社
祭神 建御名方大神・八坂刀賣命
相殿 -
境内社 天満宮・熊野社・稲荷社・東山甲子大黒天
祭日 秋季例大祭十一月二ニ・二三日
住所 入間郡越生町上野1048
備考 -



東山神社の由緒

東山神社の創建年代等は不詳ながら、正平5年(1350)の創建とも伝えられ、江戸期には多門寺の境内鎮守として祀られていたといいます。明治45年当地へ遷座、西方の「西山」という地名に対して、当地が東方に当たることから、東山神社と号したといいます。

新編武蔵風土記稿による東山神社の由緒

(上野村)多門寺
慶安二年毘沙門天堂領五石の御朱印を賜ふ、是も法恩寺の末なり、福壽山瀧坊と号す、開山の僧は詳ならざれど、寺の草創は寛元四年のころなりと云傳ふ、其後應仁二年僧空傳と云者住職す、是を中興の開山と稱す、本尊彌陀を安置す。
毘沙門堂。毘沙門は立像にて長三尺、又別に一軀を安ず、秘して人の拝することを許さず。
薬師堂。明和年中平山村より引移せしと云。
諏訪社。天満宮・熊野・金毘羅・辨天の四座を配祀す。(新編武蔵風土記稿より)

「埼玉の神社」による東山神社の由緒

東山神社<越生町上野台一〇四三(上野字北ケ谷戸)>
当地は秩父山地東麓の越辺川右岸、支流柳田川流域に位置する。
社記によると、当社は後村上天皇の代正平五庚寅年七月二七日信濃国諏訪郡中洲神宮寺鎮座諏訪神社に座す建御名方神・八坂刀賣命の御神霊を奉斎したと伝え、福寿山多門寺が別当として年々奉斎し、応仁二戊子年後土御門天皇の代中興開山の僧伝栄が社殿を再建するという。東山天皇の代貞亨五戊辰年七月社殿を再建し、近郷の信仰いよいよ厚くなり、氏子の敬神により神域は整備され、境内の桜樹その他は付近の展望にすこぶる風致を添えている。神社名の起こりは当地の西方に西山と称する山地があり、これに対して神域一帯の丘陵を東山と称すこと、あるいは御神威の広められた東山天皇の代の古事に因むという。
神仏分離により多門寺の管理を離れ、明治五年に村社となる。同四五年吉田九一郎外五六名の氏子により境内地を求め、現在地に社殿を遷座し、社名を諏訪神社から東山神社に改める。旧社地は江戸期において多門寺の朱印地の一部であったという。
本殿には円柱の御神石を安置し、当社創立の時、地中鎮護のため打ち込んだ石剣との言い伝えが残る。
境内社は天満宮・熊野社・稲荷社・東山甲子大黒天の四社である。
祀職は、神仏分離以後、森村義一、石井嘉一、同武次と継いでいる。(「埼玉の神社」より)


境内掲示による東山神社の由緒

上野東山神社の由来
当地は秩父山地東麓の越辺川右岸、支流柳田川流域に位置する。
当神社創立年代は不詳であるが、人皇九十七代後村上天皇の御宇正平五庚寅年七月二七日信濃国諏訪郡中州神宮寺鎮座諏訪神社に座す建御名方大神・八坂刀賣命の御神霊を奉斎した由、口碑に伝へられている。
上野村小字諏訪の地(現越生町上野一区福寿山多門寺境内)に産土神として鎮座す。
後東山天皇の御宇貞享五戊辰年七月社殿を再修し、西方に西山と称する山地があり、これに対して神域一帯の丘陵を東山と称したことにより、神社名の起こりとされ、明治四五年(一九一二)三月東山神社と改めて多門寺境内より移築修営遷座せり。
近郷の信仰いよいよ厚くなり氏子の敬神により神域は整備された。
境内社は、天満宮・熊野社・稲荷社・東山甲子大黒天の四社である。
例祭
元旦祈願祭
春季例祭二月
防祭七月
秋季例大祭十一月二ニ・二三日
秋季大例祭には獅子舞(町指定民俗文化財)が奉納され、善男善女でにぎわう。(境内掲示より)

東山神社所蔵の文化財

  • 東山神社の獅子舞

東山神社の獅子舞

東山神社は、多門寺の寺鎮守として祀られていた諏訪神社が明治四十五年(一九一二)に当地に遷って改称した神社である。獅子舞は、室町時代のころ、多門寺第三世教伝が秩父地方から伝えたのが起源とされている。
笛の音と簓の調子に合わせて、大獅子と中獅子の雄獅子二頭が雌獅子を奪い合うという筋立で、「宮参り」「すっこみ」「花掛り」「竿掛り」の四庭(幕)が演じられる。ほかに「願獅子」が奉納される。谷間に見立てた竹竿を挟んで獅子が舞う「竿掛り」は、越生の獅子舞では唯一行われる庭(幕)である。また、獅子舞の通称ともなっている竹の簓を掻き鳴らす四人の「さっさらっこ」(「ちゃっちゃこ」とも呼ぶ)を、町内のほかの三ヶ所とは異なり、男子が務めるのも特徴である。
開催期日「勤労感謝の日」に近い土曜日・日曜日(越生町教育委員会掲示より)

東山神社の周辺図

参考資料

  • 「新編武蔵風土記稿」
  • 「埼玉の神社」(埼玉県神社庁)