正圓寺。さいたま市中央区本町西にある浄土宗寺院
正圓寺の概要
浄土宗寺院の正圓寺は、梅香山薫條院と号します。正圓寺の創建年代は不詳ながら、埼玉宗教名鑑によると「天正9年(1581)の開創で、開山は敬伝上人である」といいます。
山号 | 梅香山 |
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院号 | 薫條院 |
寺号 | 正圓寺 |
住所 | さいたま市中央区本町西4-3-15 |
宗派 | 浄土宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
正圓寺の縁起
正圓寺の創建年代は不詳ながら、埼玉宗教名鑑によると「天正9年(1581)の開創で、開山は敬伝上人である」といいます。
新編武蔵風土記稿による正圓寺の縁起
(與野町)正圓寺
浄土宗、村内長傳寺末、海光山と號す、本尊は弥陀を安ず。
稲荷社。(新編武蔵風土記稿より)
正圓寺所蔵の文化財
- 彫刻板彫「阿弥陀聖衆来迎図」(さいたま市指定文化財)
- 正圓寺のドウダンツツジ一株(さいたま市指定天然記念物)
彫刻板彫「阿弥陀聖衆来迎図」
この「阿弥陀聖衆来迎図」は、左右二面の欄間彫刻を鎹で接合したもので、幅は三四七・二センチメートルです。阿弥陀如来像とその両側に脇侍の観音菩薩像・勢至菩薩像・列の中ほどに地蔵菩薩像をあらわし、これに二十五菩薩像が伴い、全体を如来形一尊、菩薩形二八尊で構成しています。菩薩の多くは雅楽器と仏具をもち、瑞雲上の姿は極楽浄土にふさわしくはなやかです。念仏者の臨終に際し、天空から下界に向かって急ぎ来迎するさまを見事なノミさばきと彩色であらわし、見るものの心を浄土の世界へといざないます。
桃山時代の様式を伝える華麗な作風は、浄土宗寺院にふさわしく歴史的・美術的両面ですぐれた優品といえます。
平成四年(一九九二)十一月十三日市指定となる。(さいたま市教育委員会掲示より)
正圓寺の周辺図
参考資料
- 「新編武蔵風土記稿」