寳泉寺。北足立八十八ヵ所霊場
寳泉寺の概要
真言宗智山派寺院の寳泉寺は、鶴壽山安楽院と号します。寳泉寺は、良宜(天文14年1545年寂)が開山となり創建したといいます。北足立八十八ヵ所霊場18番、武蔵東向寅薬師足立十二札所(南側)8番です。
山号 | 鶴壽山 |
---|---|
院号 | 安楽院 |
寺号 | 寳泉寺 |
住所 | さいたま市南区鹿手袋6-3-15 |
宗派 | 真言宗智山派 |
本尊 | 薬師如来像 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
寳泉寺の縁起
寳泉寺は、良宜(天文14年1545年寂)が開山となり創建したといいます。
新編武蔵風土記稿による寳泉寺の縁起
(鹿手袋村)寳泉寺
新義真言宗、輿野町圓乗院末、鶴壽山安楽院と號す、本尊薬師を置り、開山良宜天文十四年十一月六日示寂せり。
観音堂。正観音の胴像を安ず、當寺第六世の僧賢良境内より掘出せりと云。
天神牛頭天王合社(新編武蔵風土記稿より)
寳泉寺所蔵の文化財
- 庚申塔(市指定有形民俗文化財)
庚申塔
この庚申塔は塔身部が角柱で、笠の正面には唐破風状の意匠を施し、正面に蓮の葉の浮き彫りがある台石の上に立っています。
塔身部正面は二段に彫り窪められていますが、その形は「花頭窓」の形になっています。窪められた部分の上方には三猿が肉彫りされ、その下に阿弥陀三尊種子、さらにその下に三行の銘文が彫り込まれています。銘文には「武蔵足立郡輿野郷鹿手袋村」「寛文九年二月吉祥日 九人敬白」などの文字が見られ、寛文九年(一六六九)に鹿手袋の九人によって造立されたものであることがわかります。
同じ寛文九年の銘がある庚申塔が、同じ荒川左岸に位置し鹿手袋とも近い栄和重円寺と道場の金剛寺にあります。庚申塔としては初期のものであるこれら三基は、この時期に庚申信仰が市内のこの地域に急速に広まっていったようすを伝えています。(宝泉寺・浦和市教育委員会掲示より)
寳泉寺の周辺図
参考資料
- 「新編武蔵風土記稿」