高正寺。金子伊豆守親範が開基、武蔵野三十三観音霊場
高正寺の概要
曹洞宗寺院の高正寺は、諏訪山萬齢院と号します。高正寺は、金子伊豆守親範(法名高正寺)が開基となり創建、瑞泉院二世菊陰瑞潭が当地へ移転の上、大永年間に中興開山、慶安年間には江戸幕府より寺領4石の御朱印状を拝領したといいます。武蔵野三十三観音霊場21番、奥多摩新四国霊場八十八ヶ所69番です。
山号 | 諏訪山 |
---|---|
院号 | 萬齢院 |
寺号 | 高正寺 |
住所 | 入間市仏子1511 |
宗派 | 曹洞宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
高正寺の縁起
高正寺は、金子伊豆守親範(法名高正寺)が開基となり創建、瑞泉院二世菊陰瑞潭が当地へ移転の上、大永年間に中興開山、慶安年間には江戸幕府より寺領4石の御朱印状を拝領したといいます。
新編武蔵風土記稿による高正寺の縁起
(佛子村)高正寺
諏訪山萬齢院と號す、曹洞宗、入間郡金子村瑞泉院の末なり、開基は金子伊豆守親範、法名を高正寺とす、當寺往古は何宗たることを知らず、大永の頃瑞泉院二世菊陰瑞潭、茲に移りて起立す、是れを中興開山とす、大永四年十二月八日化す、本尊虚空蔵を蔵す、慶安年中寺領四石の御朱印をたまへり。
金子氏位牌一基所載如左
瑞泉院殿雄翁道英大居士。建保四丙子年二月十七日 武豆總太守金子十郎家忠
高正寺殿關叟常鐡大居士。承久二庚辰五月廿五日 金子伊豆守親範初與一
木蓮院殿標室奇榜大姉。建仁元辛酉三月廿一日 秩父庄司平重能長女家忠室
萬齢院殿錦芳智班大姉。嘉禄元乙酉四月十七日 武田太郎源信義息女
林泉院殿栴馥香檀大姉。元仁元甲申年三月五日 山名蔵人源重國室親範妹
光雲院殿機山紹玄大居士。寛喜二庚寅四月十三日 金子武蔵守平家廣家忠長子
顯徳院殿嚴然惠密大姉。文暦元甲午六月十八日 平山武者所季重息女
寛量院殿石巌機柱大居士。弘長二壬戌年十月十六日 左衛門督平家繁家忠嫡孫
金線院殿玉珩妙聯大姉。文永三丙寅年十一月九日 千葉太郎平成胤息女
惣門。
樓門。樓上に洪鐘を懸く、銘文左に(銘文省略)
本堂。
庫裡。
衆寮。
秋葉社。
諏訪社。
古碑二基。墓所の入口にあり、其一は長六尺許、石面文字剥盡す、其一は長五尺許、幅一尺三寸、梵字の下に観應二年辛卯正月廿四日文性禅門とあり、何人たることを詳にせず。 (新編武蔵風土記稿より)
高正寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿