竹寺八王寺。本尊牛頭天王、武蔵野三十三観音霊場
竹寺八王寺の概要
天台宗寺院の竹寺八王寺は、医王山薬寿院と号します。八王寺の創建年代等は不詳ながら、子ノ権現天龍寺の門徒寺として記載され、薬壽院として通称していたとされます。神仏混淆が残されている寺院として著名で、牛頭天王を本尊としています。当寺の正観世音菩薩像は武蔵野三十三観音霊場33番となっています。
山号 | 医王山 |
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院号 | 薬寿院 |
寺号 | 八王寺 |
本尊 | 牛頭天王像(薬師如来像) |
住所 | 飯能市大字南704 |
宗派 | 天台宗 |
葬儀・墓地 | - |
備考 | - |
- 八王寺参道入口
- 八王寺竹藪に囲まれた参道
- 八王寺参道
- 八王寺参道
- 八王寺本坊
- 八王寺瑠璃殿
- 八王寺弁天堂
- 八王寺牛頭天王像
- 不発弾で造られた平和の鐘
- 八王寺観音堂
- 八王寺牛頭天王本殿
- 八王寺牛頭天王鳥居
- 八王寺医王稲荷社
- 八王寺稲荷社鳥居
竹寺八王寺の縁起
八王寺の創建年代等は不詳ながら、子ノ権現天龍寺の門徒寺として記載され、薬壽院として通称していたとされます。神仏混淆が残されている寺院として著名で、牛頭天王を本尊としています。寺名から推測すると、以前は八王子権現を祀っていたようにも思えます。
飯能市史資料編による竹寺八王寺の縁起
八王寺(飯能市大字南字八王子704)
天台宗の寺院は飯能においてはこの寺と天龍寺の2寺のみである。
開山、開基等は不明であるが、「天龍寺門徒なり」と新編武蔵風土記稿にあるところから、天龍寺と並んで相当古い歴史のある寺であろう。
明治維新の神仏分離からまぬがれ、今日もご本尊が仏教に関係する薬師如来なのに、一方で牛頭天王(八坂神社と同系の神)宮があり、神様と仏様が一緒に祀られる古い信仰の姿をそのまま残した、いわゆる神仏混淆の寺として知られている。(飯能市史資料編より)
新編武蔵風土記稿による竹寺八王寺の縁起
(中澤組)
薬壽院
登ること十町餘、山上にあり、地蔵堂領二段七歩の除地あり、醫王山八王子と號す、天台宗、同村天龍寺門徒なり、本尊不動木の坐像長一尺三寸、開山詳ならず、中興の僧祥雲寶暦九年五月廿五日示寂す、
大日一體。銅鑄の坐像、長六寸、背後に八王子と鑄出せり、按に八王子の子は寺の字なるべきか、其まゝを載せたり、
銅佛一體。何佛なるや詳ならず、至て古物に見ゆ、長四寸五分、蓮座に立て後光を負へり、
地蔵堂
中尊に地蔵、右に彌陀、左に薬師、外に厨子入の辨天を安ず、各木像なり、
牛頭天王社
寺後山頂にあり、石磴十五級を登り、社地に至る、老杉茂生せり、
本社
拝殿
神體。木の坐像長一尺五寸、右手に斧を執り、左手に縄をもてり、古色に見ゆ外八童子の木像あり、各長八寸、
木華表。牛頭天王宮の額を掲ぐ、 (新編武蔵風土記稿より)
竹寺八王寺所蔵の文化財
- 竹寺のコウヤマキ(市指定天然記念物)
竹寺八王寺の周辺図
参考資料
- 新編武蔵風土記稿
- 「飯能市史資料編Ⅳ社寺教会」