江戸六地蔵の案内
江戸六地蔵の案内
江戸六地蔵とは京都の六地蔵に倣って、江戸の出入口6箇所に造立・設置されている地蔵です。深川の地蔵坊正元発願の江戸六地蔵と、東都歳時記による江戸六地蔵との二つがあり、東都歳時記による江戸六地蔵はいつの頃か廃れ、江戸地蔵といえば、通常は深川の地蔵坊正元発願の江戸六地蔵を指します。
深川の地蔵坊正元発願の江戸六地蔵一覧
江戸深川の地蔵坊正元が、宝永3年(1706)に発願し江戸市中から広く寄進者を得て、江戸の出入口6箇所に地蔵菩薩像を造立しました。現在、江戸六地蔵と呼ぶ場合は、この六地蔵を指します。
(東海道)品川寺(宝永5年(1708))
品川区南品川3-5-17
(奥州街道)東禅寺(宝永7年(1710))
台東区東浅草2-12-13
(甲州街道)太宗寺(正徳2年(1712))
新宿区新宿2-9-2
(中仙道)真性寺(正徳4年(1714))
豊島区巣鴨3-21-21
(水戸街道)霊巌寺(享保2年(1717))
江東区白河1-3-32
(千葉街道)永代寺(享保5年(1720))
江東区富岡1-15-1(廃仏毀釈で廃棄)
(永代寺の代仏)浄名院(明治39年(1906)設置)
台東区上野桜木2-6-4
江戸六地蔵の御朱印
※御朱印画像はいけみずさんよりの寄贈
東都歳時記による江戸六地蔵:東都六地蔵
天保9年(1837)刊の東都歳時記によると、江戸六地蔵は、銅造泥塑の仏像造りに秀でた下谷心行寺(現府中市)二世空無上人の権化によって元禄4年(1691)に開眼したものと記載されています。この当時の六地蔵の設置寺院を見ると、主要街道の出入口を意識せずに設置されたもののようです。
駒込瑞泰寺(現存せず)
文京区向丘2-36-1
千駄木専念寺()
文京区千駄木1-22
浄光寺()
荒川区西日暮里3-4-3
下谷心行寺(移転。現存せず)
府中市紅葉丘2-32-14
福聚院(現存せず)
台東区上野公園16-13
浅草寺正智院(現存せず)
台東区浅草2-31-3
東京都・首都圏の地蔵尊霊場
地蔵菩薩霊場